モテるための5大原則を実践するための方法についてお伝えしていきます。
前回の内容はこちらです。
ミラー博士は自身で提唱している「モテるための5大原則」をどのようにしたら実践することが出来るかを順序立てて説明していますので、今回はその内容についてお話していきます。
具体的には5つのステップに分けて説明しています。
①脳をリセットする
→今まで思い込んでいた恋愛のテクニック等を全て一旦リセットしましょう。最新の科学的根拠がある知識を活用しましょう。
②自身の魅力を作る
→恋愛相手の求めるものを理解した上で、自身の身体、メンタル、知性、意志、優しさなどの重要な能力を高めていきましょう。
③価値を伝える
→「社会的証明」の原理を理解し、自分が価値のある人間だと他人に伝える方法を高めていきましょう。
④需要と供給を合わせる
→恋愛だけでなく人間関係は全て需要と供給で成立するため、恋愛ではどのような需要と供給がマッチするかを理解しましょう。
⑤行動を起こす
→恋愛相手との正しいコミュニケーション方法を理解し、ポジティブフィードバックサイクルを作りましょう。
それでは、もう少し詳しく解説していきます。
①脳をリセットする
まずは、モテるための最初のステップとして、脳をリセットすることが重要です。
これまで誤ってきた恋愛知識を修正しなければ、本当にモテる確率は低くなります。
そこで、脳をリセットすることから始めていきましょう。
脳をリセットするといっても、何を行えば良いのかということですが、まずは「自信」についての認識を改める必要があります。
「自信」はコミュニケーションの中で最も定番の問題となっています。
例えば、自身がないから女の子に話しかけられないとか、不安と緊張で女の子と上手に喋ることが出来ないと思ってしまう人はいることでしょう。
これまでの恋愛本には「根拠がなくても自分に自信を持とう」とか「自信があるフリをしよう」といったテクニックが書かれていたりします。
しかし、残念ながら科学的に見ると、このような自信の持ち方は一時的にしか通用しません。
継続的に自信を持てるようにはなりませんので、実用性も乏しく有効なテクニックではありません。
そこで、ミラー博士は過去の「自信」研究から、以下のように「自信」を定義しています。
自信とは、何かを成功させようとする際に、「(a)自分の能力」と「(b)それにともなうリスク」を考慮した上で得られる、現実的な予想のことである。
つまり、「自信」は能力とリスクのバランスで決まると言っています。
具体的には、車の運転で例えてみます。
「自信がある状態」というのは危険な山道をドライブしているが、運転歴が長いためドライブが上手という状態です。
この場合、リスクは高いですが、能力も高いので自信があるという状況です。
または、運転歴が浅くてドライブは下手ですが、周りに車がいない状況の中で大きな直線の一本道を走る状態も一緒です。
この場合は能力は低いですがリスクも低いという状況です。
上記2つの例は違う状況ではありますが、能力とリスクのバランスが釣り合っているため、どちらも「自信がある状態」と言えることが出来ます。
反対に、運転が下手なのに危険な山道をドライブしていたら、それこそ危険なわけで、この場合は「自信のない状態」となるわけです。
ミラー博士の考え方を参考にすると、真の自信とは、勇気を出してリスクを取りにいくことでもなければ、リスクに耐えて頑張ることでもありません。
「本当の自信とは、過去のデータに基づいて自分の能力を正しく判断し、現実的な予想を立てることから生まれる」
ということなんです。
つまり、本当に自信がある男というのは、女性に声を掛ける段階で過去の経験から「恐らく、この女性は連絡先を教えてくれるだろう」と予想しているのであって、その根拠は過去に何度も似たような経験をしてきたから、成功するだろうという自信に満ち溢れているわけなんです。
決して、「自分は連絡先を教えてもらうだけの価値がある人間なんだから、相手は教えてくれるだろう」というように的外れの自信で行動しているわけではないということです。
自信を持って行動できるようになるには、「能力とリスクのバランスを考えておく」のが得策です。
「自信」について知っておくべき3つのこと
自信を持てるかどうかは、具体的には以下の3つの要素をもとに判断します。
過去に行ったトレーニングの量
過去に積んできた経験の量
過去に積み重ねた成功の量
自信があるかどうかの判断は頭の中で、上記の要素をもとに成功確率を瞬時に計算した上で意思決定します。
私達の脳は、他人とコミュニケーションを取る際に、無意識に記憶のデータベースを検索して、「今の自分の能力」を推定した上で意思決定をします。
自信の特性については以下の3つが挙げられます。
自信を得るには時間がかかる
自信とは「領域特化型」である
自信は自信を生む
・自信を得るには時間がかかる
自信は「能力とリスクのバランス」で決まるので、とにかくスキルを高めていかないといけません。
つまり、自分は安定したパフォーマンスを提供出来ることを証明したり、何かコツさえ掴めばいきなり出来るように自信がつくというものではありません。
・自信とは「領域特化型」である
「自信がある人」はいつでもどこでも自信満々なイメージがあるかもしれませんが、実際は気のせいで、そのようなメンタルを持てる人はサイコパスか社会病質者だけです。
多くの人は「勉強は自信があるが、金儲けには自信がない」とか「冗談は下手だが、誠実さには自信がある」というように、固有の領域だけ自信があったりします。
ミラー博士は「恋愛における自信とは、女性にとって重要なすべての領域の能力を合計したものである」と言っており、多くの人が求める「魅力的な特性」を複数持たなければいけないと強調しています。
・自信は自信を生む
ミラー博士は「恋愛には”マタイ効果”という現象がある」と言っています。
マタイ効果とは、ある人が一度モテ始めると、どんどんモテていくようになる現象のことです。
語源は「マタイによる福音書」なのですが、要は恋愛には、成功が成功を生むシステムが存在しているということです。
マタイ効果については進化心理学で「配偶者選択のコピー戦術」と呼ばれています。
「配偶者選択のコピー戦術」とは、「この人はモテているので、なんか素晴らしいスキルを持っているに違いない」と思い込むようになるということです。
例えば、人気ランキング上位の商品が欲しくなってしまうものも同じ状況です。
恋愛においての「自信」も同じで、一度「自信」がつくと、どんどん「自信」がついていくという可能性があります。
まとめ
まとめると、「自信」を持つことは基本的には時間がかかるのですが、
一度「自信」を持つようになると、連鎖反応が起きてどんどん「自信」を持つようになる可能性があり、
結果として人生がどんどん楽勝になっていくという可能性があります。
しかし、反対の状況も起こりえます。
失敗を重ねてしまうことで「自信」がなくなっていき、負の連鎖反応が起きて、客観的にどれだけ能力が高かろうが「自信」を持つことが難しい状態にもなり得ます。
ですが、「自信」の負の連鎖反応については「魅力を作りだす」ことで対策出来ますので安心して下さい。