恋愛の第一印象は4分以内で決まるという研究
人は出会ってからどれくらいの時間で相手のことを評価しているのでしょう。
プリンストン大学のジャニン・ウィリスは、70人のアマチュア俳優を1000分の1秒見せて評価させる実験を行いました。
すると被験者は、1秒にも満たない時間しか見ていないにもかかわらず、苦もなく評価をしたそうです。
また、被験者に10分の1秒ずつ知らない人の顔写真を見せていったところ、その短い時間でも全員が印象を述べたという実験結果もあります。
このように、第一印象というのは、1000分の数秒で決まるというのが明らかになっています。
ただし、恋愛に関する第一印象はもう少し長く、90秒から4分ぐらいの間と言われています。
それでも、最初の4分以内には相手に対する印象は決まっているのです。
判断基準というのは、話す内容などではなく、全体の印象が重視されます。
自分に近い、身振りや声のトーン、話すスピードが近い人の方に、より好感をいだきやすいと言われています。
第一印象が悪くても印象に残れば逆転できる
ここで大事なポイントとなるのが、第一印象が90秒から4分ぐらいの間に決まるといっても、その間に好かれないといけないわけではないということです。
第一印象は最悪だったのに気がついたら好きになっていた経験がある人はいませんか?
最初の印象が悪くても、その後お互いが惹かれ合って恋人同士になる例は多々あります。
重要なのは、90秒から4分の間に記憶に残ること。
相手の印象に残り、それから次に会うチャンスに繋げられることが大切で、いい印象もでも悪い印象でもどちらでもいいのです。
4分以内に次にまた会いたいと思わせればベストですが、そうでなくても、何か気になって記憶に残りさえすれば、その後のチャンスは産まれてきます。
もしそれが悪い印象を残してしまったとしても、次に会った時には覆す可能性はあります。
それを代表するのが、いわゆるストックホルム症候群です。
1973年8月23日、スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)で、サブマシンガンをもち4人の行員を人質にした銀行強盗事件が起こりました。
脅された人質たちは始めは恐怖の感情しかありませんでしたが、5日間の立てこもりの間に犯人に対して愛着や愛情を感じるようになったのです。
最初は嫌な人だと思っていたのに、その後会ってみると意外に良い人だった、というように印象が逆転することがあるわけです。
いつも優しい人に親切にされるよりも、普段怖い印象の人がふと見せる優しさに惹かれてしまう、といったギャップ萌えもそのパターンと言えます。
一番良くないのは、初対面で何の印象も残さず、記憶に残らないまま別れてしまうことです。
良い印象ならもちろんその後に繋がりますし、悪い印象であったとしても、その後会うチャンスを作って挽回することで、ギャップ萌えを狙う方法もあります。
勝負は4分以内。
気になる相手がいたら、とにかく相手の記憶に残ることを一番に考えてみて行動してみると良いでしょう。