今回は科学的に正しい寝る前のお風呂のベストな時間とシャワーのベストな時間について解説していきます。
今回の研究はテキサス大学のメタ分析からとなります。
前提知識
そもそも寝る前の入浴やシャワーにはメンタルをリラックスさせる効果があります。
このメンタルをリラックスさせる効果の影響で睡眠の質も上がると考えられています。
では睡眠の質を最も高めるタイミングとは一体いつになるのでしょうか。
研究内容
今回のテキサス大学のメタ分析では5322件の先行研究から信頼度が高いとされる17件の研究の結果をまとめたことになります。
今回のメタ分析でのチェックポイントは以下の通りです。
①何時のシャワーで眠りに入りやすくなるか?
②トータルの睡眠時間は長くなるのか?
③睡眠の効率は良くなるのか?(本人の希望通り眠れるのか?)
④主観的な睡眠の質は改善するのか?(本人は気持ちよく眠れたという感覚はあるのか?)
研究結果
では今回の研究結果はどうなったのかと言うと以下の通りです。
寝る前の入浴やシャワーの時間は1.2時間前がベストです。
温度は40°から43°がベストです。
上記がベストな時間だということがわかりましたが、効果は以下の通りです。
今回の研究のガイドラインを守ると睡眠までの時間が10分ほど短くなります。
入浴やシャワーが体温を下げてくれることが睡眠に良い影響を与えると考えられるからです。
熱いお湯により全身の体温調整システムが起動します。
体温調整システムが起動すると血液の流れが手足の末端に向かうことになります。
手足の末端は放熱効果が高いので熱が拡散していきます。
熱が拡散した分、体の深部体温は冷えていくことになります。
つまり、体を温めたおかげで放熱効果が発生し、放熱効果の影響により深部体温脳や内臓の温度が下がっていくことになります。
ちなみに深部体温は全身に睡眠シグナルを送る機能を持っています。
つまり深部体温が下がるほど眠りやすくなると言うことになります。
反対に深部体温が温かいままだと睡眠に悪影響を与える可能性があります。
まとめ
それでは最後に今回のまとめです。
寝る前の入浴やシャワーは90分前を目安に入り終わるようにしましょう。
お湯の温度は40°に設定しましょう。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1087079218301552?via%3Dihub