研究内容
2020年Hunt Allcott氏らの研究で、FacebookユーザーがFacebookの利用をやめると1日60分の余暇が生まれ、人生における幸福度と満足度が上がることが分かりました。
今回の研究では、2,743人のフェイスブックユーザーが対象で、ユーザーを2つのグループに分けています。
フェイスブックを1カ月利用せずに過ごす
いつもどおりフェイスブックを使う
実験期間中に全員のメールやテキストメッセージなどを分析して、両グループの主観的な幸福感を測定しました。
研究結果
その結果、以下のようになりました。
フェイスブックを使用しないグループは、平均で1人1日60分の余暇時間ができた。
フェイスブックを使用しないグループは、幸福感と生活の満足度が上がり、抑うつと不安が減少した。その効果は人により異なるが、約25〜40%位でした。
フェイスブックを使用しないグループは、ニュースを読む時間が15%減り、世間の動きが分からなくなった。しかし、マイナスポイントはこれぐらいでした。
今回の研究では1カ月ほどFacebookを利用しないだけで、最大で40%も幸福感が高まる可能性があるという結果になりました。
ということは1か月以上利用しないと、もっと幸福感が高まる可能性もあります。
研究チームは
Facebookを利用しなくなったおかげで、ネガティブニュースとの接触が減ったとともに、同時に1時間の余剰ができたため、家族や趣味に時間を使うことが多くなったのが原因
として考えているとのことでした。
確かに有りうる原因だと思います。
今回はフェイスブックを取り扱った実験でしたが、他のSNS(例えばTwitterやInstagram、またYouTubeなど)でも似たような成果が出るかもしれませんね。
時間がなくて困っている人や人生に不幸を感じている人は、一度SNSをやめてしまうのも良いことかと思います。
是非、参考にしてみてください。